自治会費を着服したとして、奈良県警は5日、日本維新の会所属の同県斑鳩町議だった大森恒太朗容疑者(41)=2日付で議員辞職=を業務上横領の疑いで逮捕し、発表した。県警は、認否を明らかにしていない。
西和署によると、大森容疑者は地元自治会の会計担当だった9月29日、管理していた自治会名義の口座から現金20万円を引き出して、着服した疑いがある。
自治会関係者から9月下旬、「自治会の会計が会費を着服している」と署に相談があった。口座に入金されていた自治会費のうち数百万円の使い道がわからなくなっているという。県警は、ギャンブルなどの遊興費や生活費に充てられた可能性があるとみて、慎重に裏付け捜査を進める。
大森容疑者は2019年に無所属で町議選に立候補し初当選。23年の選挙は日本維新の会の公認を受け、再選していた。
議会関係者によると、今月2日、大森容疑者からの辞職届が議長宛てに提出され、許可された。維新の奈良県総支部は同日、大森容疑者から提出された辞任届を受理せず除名処分としていた。(仙道洸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル