大麻を密売したとして、九州厚生局麻薬取締部と鹿児島県警が、三重県の元自衛官を大麻取締法違反(営利目的譲渡)の疑いなどで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。全国の130人以上と取引し、売り上げは1400万円に上るとみられる。
捜査関係者によると、元自衛官は住吉銀司被告(30)。昨年12月と今年1月、長崎大学(長崎市)の男子学生に乾燥大麻計約7グラムをレターパックで送り、代金4万3800円を受け取ったなどとして逮捕され、9月に起訴された。麻取と県警は、自宅から顧客に関する資料や合成麻薬LSDを押収したという。
住吉被告はツイッターで「ドライフルーツ」や「野菜」といった隠語を使って集客し、メッセージが自動で消える通信アプリで客とやり取りをした後、レターパックで大麻を送付。他人名義の口座に代金を振り込ませていたという。購入者は北海道から沖縄県まで広範囲に及び、九州では全県で取引があったという。
陸上自衛隊久居駐屯地(三重県)によると、住吉被告は15年~19年3月に自衛官として勤務し、退職。麻取と県警は、19年夏ごろから密売を始めたとみており、入手ルートを調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル