学校現場の働き方改革が課題となるなか、先生の声を社会や行政に届ける回路をつくりたいと、全国各地で教員研修を担当する教育ファシリテーター武田緑さん(35)らが、アンケートのサイトを9月に立ち上げる。「学校の外に何を言ってもわかってもらえないと諦めている先生も少なくないが、自分の意見が届くという実感を持ってほしい」と話す。
武田さんは常勤講師として小学校で働いた経験を持つ。その後、教育委員会の研修で人権教育の講師を務めたり、教育イベントの企画運営をしたりして教職員との関係を広げてきた。
アンケートサイトをつくろうと考えたきっかけは、2018年、大阪市の吉村洋文市長(当時)が、全国学力調査の結果を校長や教員の人事評価とボーナス額に反映させる案を打ち出したことにある。武田さんのSNSのタイムラインには教職員の怒りや悲しみの声が次々寄せられたが、「書かずにはいられないから書いていても、変わると思っているわけではないと感じた」という。
先生の声の「出口」が必要
それらの声を社会につなげたいとネット署名を呼びかけると、教職員以外の人も含め、約1万6千筆が集まった。全国学力調査の結果を教員の評価に反映させる案はなくなった。
この経験から、「先生の思い…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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