昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公選法違反の罪に問われた参院議員、河井案里被告(47)の公判が13日、東京地裁(高橋康明裁判長)で開かれた。証人で出廷した海徳裕志広島市議(60)が元法相の夫、克行被告(57)から「これ総理から」などといわれ2回にわたり計50万円を受け取ったと認め、「総理から(の現金)とは思えず、参院選で案里被告を応援してほしいということだと思った」と証言した。 また「以前、克行被告に恫喝(どうかつ)された」などと述べると、案里被告は号泣し「主人の無礼を許してください」と発言した。 海徳市議は克行被告から現金20万円を手渡された昨年6月1日の会話を録音。法廷内では克行被告が「(広島)県連が何もしてくれない。助けてくださいよ。応援してください。これ気持ちですから」と発言する内容が再生された。 13日午後には、初めて東京地裁と広島地裁の法廷を映像と音声でつなぐ「ビデオリンク方式」で高山博州広島県議(67)の証人尋問が実施された。 高山県議は、回答の途中で検察が別の質問を始める場面もあったが、克行被告から現金30万円を受け取ったことを認め、「案里被告に返そうと思ったが、受け取ってもらえなかった」とした。 高山県議によると、案里被告と面会した際に現金が入った封筒を返そうとすると、案里被告は中身や理由について尋ねず「驚かず、いつも通りの河井さんだった」と証言した。 また、高山県議と海徳市議はそれぞれ、受け取った現金について「私用でちょこちょこ使った」「個人的な支払いに使った」などと述べた。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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