TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月29日(水・祝)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、ファッションデザイナーの渋谷ザニーさんが“自己統制の必要性”について述べました。
◆世界中が待ち望むコロナワクチンの開発
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、国連機関や各国首脳、世界の保健に関わる団体が4月24日、テレビ会合を開き、治療薬のワクチンの開発を加速させると表明。過去の感染症対策の反省を踏まえ、誰もが治療薬やワクチンを安価で手に入れやすくするとのことです。なお、今回の会合に感染拡大を巡り対立する米中の政府関係者の参加はありませんでした。
コロナ治療に効果があると言われるBCGワクチンについて、WHO(世界保健機関)は科学的実証がないため推奨していませんが、オランダとオーストラリアは独自で試験を始めています。そんな状況に渋谷さんは、「BCGワクチンが、人がもともと持つ免疫力を上げることは十分期待されている」と言い、「イタリアやアメリカのような爆発的に感染したところでは(BCGワクチンが)摂取されていなかったことが知られているので、免疫力を上げることがコロナ撃退に適していると捉えることができる」と持論を述べます。
一方、ワクチンの開発に関してはWHOのテドロス事務局長が最短で1年~1年半はかかるとしていますが、渋谷さんは「彼の予想は、これまでも外れているから、(今回も)いい意味で外れてもらいたい」と期待しつつ、「今はアメリカと中国が中心になって世界中でワクチンの開発が行われている」と言います。なかでもエボラ出血熱用のワクチンを応用した中国のワクチンは第二段階、アメリカで開発された遺伝子ワクチンは第一段階に到達。とりわけ後者は従来よりも開発スピードが早く、大きな期待が寄せられているそうです。
◆新型コロナ、収束のカギは?
ワクチンとは別に「新型コロナの治療薬として期待されている薬が3つある」と渋谷さん。その1つが「アビガン」です。これは「ファビピラビル」とも言われ、中国では肺炎の治療に積極的に使われているとか。2つ目が日本でも承認された「レムデシベル」。本来はエボラ出血熱用ですが、肺炎にも効果があることから期待されています。3つ目が「ヒドロキシクロロキン」。これはマラリアの治療薬ですが、コロナにも効果があることが実証されているそうです。
この他にもさまざまな治療薬が試されているそうですが、渋谷さんは「崩壊寸前の医療現場に自分の身を置かないためにも、(大事なのは)いかに自分で免疫力を高めるか」と主張。自宅でも免疫力を高めることでウイルスから身を守るためにも、“自己統制(セルフコントロール)”の必要性を訴えていました。
信州大学特任准教授の山口真由さんによると、アメリカはどんどん財政拡大し、今や戦時と同じような状況だそうで、「失敗するとインフレリスクが高まり、徐々にスタグフレーションになってくる」と警鐘を鳴らします。そして、歴史的には各国、不況に対する国民の不満は戦争で逃げてきた経緯があるだけに、現在のアメリカと中国の対立、北朝鮮の不安定な情勢などについて「コロナ後に対立に向かうのか、それぞれがきっちりと自己統制して強調のほうに向かえるのか、これからがすごく重要」と示唆します。
最後に渋谷さんは自己統制のコツとして、「精神が病んでは体力も免疫も下がる。今後の措置がどうなるかわからないが、自分たちの事業を守りながら少しずつ再開していくことが自分を救うと思う。それが免疫力をあげるとは言わないが、自分の生活習慣を取り戻すのも大事」と話していました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース