日本に留学していた中国人の女(24)が、免税を受けられる資格がないのに免税店で高級腕時計を購入していたことが捜査関係者への取材でわかった。捜査では免税品の不正転売グループの存在が背後に浮かび上がり、在留カードの偽造容疑で女を逮捕した警視庁は、詐欺容疑での立件も検討したが「免税店に金銭的な被害が出ていない」などとして見送ったという。
中国人の女が購入したのは、スイスの高級ブランド「オーデマ・ピゲ」の腕時計。2021年7月、東京都中野区の免税店で、消費税を免除され485万円で購入していた。
捜査関係者によると、女は購入時、在留資格が「留学」と記載された在留カードを提示。留学生なら免税品が購入できる。だが、女は日本国内でアルバイトなどができる「資格外活動」の許可を得ていたため、免税を受けられないはずだった。カード裏面に押されている資格外活動のスタンプが消されていたという。
女の在留カードは、傷害事件で逮捕した中国人の男(32)の自宅から複数のカードに紛れるかたちで見つかった。警視庁は女と男が共謀して在留カードを偽造したとして、出入国管理法違反容疑で2人を逮捕した。
警視庁が押収した男の携帯電話には、中国版LINE「微信(ウィーチャット)」を使い、買い物をしてくれる仲間を募集した形跡が残されていた。
指示役の特定は「異例」
そのやりとりを詳しく調べた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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