東洋ゴム工業(現TOYO TIRE)が性能偽装した免震ゴムを使用し、住民に解体が通知されている福岡市中央区の30階建てタワーマンションを、同社が取得したことがわかった。取得価格は37億4千万円。同社は今後、解体に向けた準備や手続きを進めるという。
同社によると、今年7月2日、マンションを実質的に所有していた投資法人と売買契約を結び、9月30日に譲渡を受けた。取得にかかった37億4千万円は決算に特別損失として計上する。
マンションは2006年建築で、計215戸全室が賃貸物件。免震ゴムの性能偽装は2015年に発覚したが、交換などの作業が手つかずのまま、今年7月に住民に解体の方針が通知された。住民は来年6月までの退去を求められている。
買い取りの経緯について、同…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル