鹿児島県出水(いずみ)市で死亡した大塚璃愛來(りあら)ちゃん(4)への対応をめぐり、県の中央児童相談所の佐多士郎所長らが4日、鹿児島市で会見した。佐多所長は「もっと関係自治体と関わっていくべきだった」と述べ、児相の姿勢に不十分な点があったとの認識を示した。
璃愛來ちゃんをめぐっては今春、当時住んでいた同県薩摩川内市で警察が計4回保護し、ネグレクト(育児放棄)の疑いもあるなどとして2回、児相に通告。児相は4月にネグレクトと認定したが、一時保護に踏み切らず、関係自治体と連携して「継続指導」すると判断した。
児相によると、薩摩川内市からは、5月に母親に交際相手の存在がうかがえることや、母親が妊娠しているという情報が、7月には璃愛來ちゃん親子が同市から出水市に転出した可能性があるという情報があった。だが、そうした情報を得ながら、その後の経過や交際相手の存在を確認するなどのフォローが足りなかったという。
会見で、佐多所長は「転居や妊…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル