神戸市こども家庭センター(児童相談所、同市中央区)を未明に訪れ、「家を追い出された」と訴えた小学6年の女児に、センターの当直業務を委託されていたNPO法人の男性職員が「警察に相談して」と伝え、追い返していたことがわかった。センターが18日に明らかにした。女児はその後、近くの交番を訪ねて保護された。センターはマニュアルに反する対応だったとして改善を指導した。
センターによると、女児は10日午前3時ごろ、センターのインターホンを通じて事情を訴えたが、夜間や休日の対応業務にあたるNPO法人の男性職員は画面を見ながら話を聞き、警察に行くよう勧めるにとどめた。女児はその後、近くの交番へ向かい、警察から連絡を受けたセンターが改めて保護した。
職員はセンターの調査に「女児の見た目や言動から、緊急性を感じられなかった」という趣旨の説明をしたという。センターによると、夜間の来訪者については市職員に報告した上で対応するとしたマニュアルがある。センターの担当者は「(女児は)助けを求めていたのに、男性職員の対応は不適切だった。再発防止に向け、職員らにはマニュアルの徹底を指導した」と話した。(川嶋かえ)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル