大阪市の松井一郎市長は3日、市の児童相談所(児相)が把握するすべての児童虐待事案について、大阪府警と情報共有していく方針を明らかにした。大阪府所管の児相では昨年から、全国に先駆けて府警との全件共有を実施している。松井氏は「(虐待の被害が)軽傷であってもリスクはある。重篤な事案にさせないためにも警察との情報共有をさらに進める」と述べた。市役所で記者団に語った。
市と府警はすでに、緊急性の高い虐待情報を共有する協定を締結しているが、これからは軽微な事案も含めて虐待と認定した全件に対象を拡大する。令和3年度からの運用を目指してシステムを改修中で、松井氏は「スピード感をもって改修する」として、できるだけ早く全件共有を実現させたい意向を示した。
市の児相をめぐっては、4歳の長男を殴って軽傷を負わせたとして、府警が今月2日に20代の母親を書類送検した傷害事件で、児相が持つ詳細な情報を府警に提供しなかったことが判明。松井氏はこの対応について「児童の安全が確保された上で、母親から直接相談があったので、資料提出の必要はないと判断したと思う」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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