日本維新の会の森夏枝・衆院議員(比例近畿)が2018年度に党員を募集する際、事務所関係者に「名前だけで構わない」と指示していたことがわかった。森氏が取材に認めた。18、19年度に集めた党員延べ99人分の党費について、事務所の事務局長だった父親が肩代わりしたことが判明しているが、森氏はこれまで関与を否定していた。
この問題は10月に発覚。党費は1人年2千円で、父親が肩代わりしたのは計19万8千円に上る。森氏が代表を務める日本維新の会京都3区支部の事務担当者でもあった父親は、担当者が党員獲得の際に党費を受け取ってこなかったので「自分で出してもいいと思った」としていた。
森氏は党員集めについて、「党費を集めるのは難しいと思った」「『難しかったら名前だけでいいです』とは言った。足りない分(の党費)は父親が立て替えた。それをよしとした私に責任がある」と釈明。これまでの説明については、「(党員集めをした人を)守りたかった。迷惑をかけたくなかった」と述べた。説明を一転させた理由については、「正直に話すことにした」と語った。
一連の経緯を「反省している」とした上で、「党員になりたくなかった人もいた中で、『2、3年前の2千円を払って』というのは難しい」と、党費回収は困難との見方を示した。
党費肩代わりは、選挙区内の住民への寄付行為を禁ずる公職選挙法に抵触する恐れがあるとの指摘については、「党員になることに財産的価値はないので、寄付行為にはあたらない」との認識を示し、今後に記者会見を開くつもりはないとも話している。
森氏は17年の衆院選に京都3区で立候補し、比例区で復活して初当選した。(高井里佳子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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