長谷川潤
北海道西興部(にしおこっぺ)村の特別養護老人ホーム「にしおこっぺ興楽園」で昨年3月、職員が入所者の裸や下着姿を撮影していたことが、村への取材でわかった。施設側は、けがの有無を確認するためだったと説明したが、村は今年5月に虐待行為と認定した。施設を運営する社会福祉法人をめぐっては、運営する別の障害者支援施設でも、服を脱いだ入所者を放置するなどの虐待行為が発覚している。
村によると、にしおこっぺ興楽園では、職員28人が昨年3月19~21日、当時の入所者80人(男性17人、女性63人)全員の裸や下着姿をデジタルカメラで撮影。村は、撮影を指示した4人を含めて、職員計32人の行為が虐待と認定した。
昨年3月22日、入所者の関係者から通報があり、村が調査に入った。施設側は、直前に発覚した入所者の骨折の時期や原因が判然とせず、再び同様のケースが起きた場合に備えて記録用として撮影したと説明。「方法が徹底されていなかった」として入所者や家族に謝罪したという。(長谷川潤)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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