冨田悦央
高知県香南市発注の市営団地解体工事をめぐり、最低制限価格に近い金額を市議を通じて建設会社に漏らしたとして、県警は1日、市住宅管財課長の村山敦容疑者(58)=同市野市町西野=を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、市議の志磨村(しまむら)公夫(61)=同市赤岡町=と建設会社前社長の北代(きただい)達也(53)=同=の両容疑者を公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、発表した。3人の認否は明らかにしていない。
県警捜査2課によると、村山容疑者は昨年12月17日にあった工事の入札を前に、最低制限価格(2890万円)に近い金額を志磨村容疑者を通じて北代容疑者に伝えた疑いがある。北代容疑者が当時社長を務めていた会社は2900万円でこの工事を落札した。
県警は贈収賄の疑いも視野に入れ、3人の間に金銭授受がなかったかなどを調べている。香南市の清藤真司(きよとうまさし)市長は「がくぜんとするとともに、ゆゆしき事態だ。事実関係を把握し、厳正に対処する」との談話を出した。
市議会事務局によると、志磨村容疑者は4期目で、議長も経験している。(冨田悦央)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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