新型コロナウイルス対策で高齢者らへのワクチン接種が12日から始まるのを前に、接種を済ませた人への特典を検討する自治体が出ている。入浴剤や商品券、割引サービス……。コロナ禍で苦しむ地元経済の活性化も同時に狙う作戦だ。
神奈川県横須賀市の老舗百貨店「さいか屋横須賀店」。店長の原幸夫さん(52)は、どんな特典を準備するか、市と検討を進めている。「何か記念品をプレゼントするか、テナントさんに値引きなどのサービスを提供してもらうか」
接種が始まれば、さいか屋の5、6階は集団接種の会場として使われる予定だ。市が発行するワクチンの「接種済み証」を持って来店すれば、優待を受けられるようにするという。
市の中心部にあるさいか屋は、1872(明治5)年に呉服店としてスタート。地域で親しまれてきたが、売り上げ不振のため、今年2月での閉店を発表した。すると地域住民から「続けてほしい」「どこに買い物に行けばいいのか」と訴える声が次々と寄せられ、方針を転換。いったん閉店した後、規模を縮小して3月6日に再開した。「地元への恩返しのためにも、特典を通して地域経済の回復を手伝いたい」と原さんは話す。
周辺の商店街も空き店舗が増えている。市は商店街などにも特典に参加してもらえないか協議している。さいか屋で接種した後、店内や周辺で買い物してもらう流れをつくりたいという。
東京都千代田区も、接種を受け…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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