入浴支援を受けた30代男性が全身やけど 職員が温度測らず高温に?

島脇健史

 大阪府茨木市の市立障害者生活支援センター「ともしび園」に通う市内の30代男性が、職員から入浴の支援を受けた際に重度の全身やけどを負ったと、市が9日発表した。同園は、市が社会福祉法人「とんぼ福祉会」(茨木市)に指定管理で運営を任せている。市が原因を調査中で、同会の処分を今後検討する。

 市によると、男性は5日午後2時ごろ、ストレッチャーに横たわったまま、機械を使って入浴する支援を受けた。入浴後、男性の全身が真っ赤になっていたことから、園側が119番通報。男性は体表の85%にあたる首から下の全身にやけどを負い、病院の集中治療室で治療を受けている。

 園の職員は温度計で測って40~42度でお湯を張り、5~10分間入浴させるマニュアルだった。だが、実際には職員は温度を測っておらず、マニュアルの設定より高温だった可能性があるという。

 男性の入浴支援は職員2人が担当していた。入浴中は派遣職員が見守っていたが、正規職員は別室の更衣室で入浴後の準備をしており、その場を離れていたという。男性は自分の言葉で意思伝達するのが難しく、入浴中も「熱い」などと伝えられなかったとみられる。

 園は現在、入浴支援を中止している。市の担当者は「被害者に深くおわび申し上げる。原因を調査し、再発防止に努める」と話す。(島脇健史)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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