名古屋出入国在留管理局で3月、収容中だったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、母親と妹2人が27日、オンラインで国会議員や弁護士らの質問に答えた。「遺体もまだ見ていない。ほんとうに亡くなったのか自分で確かめたい」と語った。妹らは5月初めに来日し、日本政府に説明を求めるという。
3人は国会内で開かれた立憲民主党の会合に、スリランカからオンラインで参加した。母スリヤラタさん(53)は娘が大好きだった日本で亡くなったと知り、ショックを受けて仕事も休みがちだという。死亡の経緯が記された日本政府作成の文書をスリランカ外務省経由で受け取ったといい、妹らは「文書には分刻みで容体の変化が記録されている。監視カメラで本人の様子を撮った映像があると思うので、ぜひ見せてほしい」と語った。
国会で審議中の出入国管理法改正案について、同党法務部会などの議員らは、出入国在留管理庁への聞き取りを踏まえ「死亡事件が起きても、入管で何が行われていたかがまったく見えない。説明責任を果たさない入管に広範な裁量権を認めている改正案に反対し、廃案を求める」との方向で一致した。(編集委員・北野隆一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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