松本真弥
福岡市・天神の商業ビル「イムズ」が31日、閉館した。独自に芝居や音楽イベントを開くなど、「情報文化の発信基地」として地元で愛された。市の再開発構想「天神ビッグバン」に乗る形で建て替えが決まり、32年の歴史を終えた。
最終日のこの日、閉館を惜しむ人々が続々と訪れた。9階のイムズホールでは閉館セレモニーがあり、人気芸人「博多華丸・大吉」や歌手の手嶌葵さんらゆかりの著名人のメッセージ動画が流された。新型コロナ対策で参加者は事前に応募した約180人に絞られ、ウェブでも公開された。
古場治館長は「お客さまの日常を良いものにしたいとの思いがイムズの真骨頂であり、『イムズイズム』だった」とあいさつした。
イムズは1989年4月に開館。地上14階建ての内部は地下2階から地上8階までが吹き抜けという広々とした構造が特徴で、最盛期には年間約1900万人が訪れた。今後、建て替え工事に入る予定。(松本真弥)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル