あたりまえの日常に感謝!仲間とともに歩んでいこう!――というメッセージが刻まれたモザイクアートが29日、愛知県岡崎市の翔南中学校に登場した。新型コロナウイルス対策の分散登校中に生徒が作ったパーツを、先生たちが貼り合わせた。感染防止のため集団活動が難しいなかでも、「一人一人の力の結晶で何かを成し遂げられる」という思いが込められている。
この日は初めての全員登校日で、校内の階段の回廊に縦2・6メートル、横5・5メートルのモザイクアートが掲げられた。
休校中、先生たちが「全員がそろわなくても生徒にとって魅力ある学校に」と企画した。分散登校のうちの4日で、3年生約170人が色画用紙などでパーツをつくった。生徒にはどういう出来上がりになるのか知らせず、貼り合わせると先生たちからのメッセージが浮かび上がるという仕掛けにした。
朝、初めて出来上がりを見た生徒たちは驚いた様子。作ったパーツが「で」の部分になっているという宮地優奈さん(14)は、「作っている時は全容が分からなかった。今日見てみんなの思いが詰まっている感じがした」と話した。(小川崇)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル