千葉県には47都道府県で唯一、男女共同参画に関する条例がない。その県が、12月定例県議会に「多様性の尊重」をめざす新たな条例案を提案した。男女共同参画条例の趣旨を含むとされ、LGBTQ(性的少数者)ら様々な人々を念頭に個人の尊重をうたう。熊谷俊人知事が知事選の公約に掲げた「肝いり」だが、選挙で真っ向から争った自民の意向も条例案に色濃く反映された。どんな条例なのだろうか。
条例案は、性別や障害の有無、国籍、性的指向・性自認など、社会を構成する人々の様々な違いを挙げ「多様性が尊重され誰もが活躍できる社会」づくりの推進を目的に掲げる。
差別禁止を盛り込まず
県政策企画課によると、策定にあたり同種の他県条例を検討した。秋田(2022年4月施行)、埼玉(22年7月)、山梨(23年3月)などだ。いずれも罰則規定はないが、条項を設けて「差別などの禁止」を明記する。
一方、千葉県の条例案は差別…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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