新型コロナウイルスの国内感染者は10日午後11時現在で、新たに1285人が確認された。大阪府では過去2番目に多い226人、東京都で293人、北海道で166人の感染が判明した。死者は15人増えた。
北海道の新規感染者のうち札幌市内が126人を占めた。札幌市では、特別養護老人ホーム「ドリームハウス」で30~100歳代の計56人(入所者46人、従業員10人)の大規模なクラスター(感染者集団)が確認された。市によると、6日に従業員の陽性が判明し、集団でPCR検査を実施したところ、相次いで感染が確認されたという。
北海道内の入院・療養者は1160人(10日時点)に上る。道内で軽症者や無症状者向けの宿泊療養施設は現在、札幌市のホテル1棟のみで、受け入れ可能人数は670人。9日時点の入所者は513人で、入所準備が追いつかず自宅待機している患者も199人いる。道は10日、札幌市内で新たにホテル1棟を借り上げ、受け入れを1千人程度に拡大すると発表した。
東京都の293人の年代別では20代70人、30代60人、40代53人、50代45人、65歳以上が46人で、各世代とも増加する傾向にある。
大阪府の226人は8月7日(255人)に次ぐ人数となった。吉村洋文知事は記者団に「確実に増加傾向にある。今まさに第3波に入っている」と話した。
愛知県内では129人が確認され、8月9日以来の120人超えとなった。また、名古屋市は10日、7月下旬~8月下旬に計58人の公表漏れがあり、4人を重複して公表していたと発表した。これにより、愛知県内の感染者の総数は54人多くなった。7月中旬以降、感染者が急増し、各保健所から市に送る「発生届」が届いていなかったことなどが原因だという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル