新型コロナウイルスの国内感染者は12日、午後9時15分現在で3041人が確認され、初めて3千人を超えた。死者は全国で新たに27人が確認された。厚生労働省によると、11日時点の重症者は前日から24人増の578人で、3日ぶりに過去最多となった。
1日当たりの感染確認はこれまで、10日の2971人が最も多かった。12日は東京都の621人のほか、岩手(43人)、山形(22人)、埼玉(199人)、長野(32人)、岐阜(55人)、高知(27人)の6県で最多を更新した。福島県(17人)と京都府(75人)でもこれまでの最多に並んだ。
神奈川県では223人、愛知県では206人、北海道では189人が確認された。
過去3番目に多い429人だった大阪府では6人の死亡が判明。12月の死者は計82人となり、11月の78人を上回って月別の最多を更新した。吉村洋文知事は12日のテレビ朝日の番組で、大阪市を対象にした政府の観光支援策「Go To トラベル」の一時停止などについて、延長するよう政府に求めたことを明らかにした。延長幅は「政府が決めることになる」とした上で、現状の15日から25日か28日までになるという見通しを示した。
新たに86人の感染が判明した福岡県は12日、「福岡コロナ警報」を発令した。前日には約4カ月ぶりに100人を上回り、酸素投与が必要な中等症の患者が約1カ月間で10人未満から35人(11日時点)に急増した事態を受け、混雑を避けるなどの対策の徹底を県民や飲食店に要請。県内の44病院に対しては患者の受け入れ準備を始めるよう求めた。
神奈川県では、軽症・無症状者向けの宿泊療養施設に入っていた50代男性が死亡した。県によると、男性は感染が確認された翌日の9日に施設に入所し、11日に頭痛やだるさなどの症状を訴えた。同日夜に室内で心肺停止の状態で見つかったという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル