新型コロナウイルスの国内の感染者は7日、午後9時現在で新たに211人が確認され、累計で2万272人になった。死者は2人だった。東京都の感染者は106人で、6日連続で100人を上回った。1日あたりの新規感染者は1週間平均でも106・9人となり、100人を超えた。
東京都の106人のうち20代が43人、30代が27人で全体の66%を占めた。40代が15人、50代が6人、60代が6人だった。22人は無症状。現時点で感染経路が不明な人は全体で47人おり、44%を占めるという。
感染経路別でみると、接待を伴う飲食店従業員らは23人で、うち新宿が14人、池袋が3人だった。そのほか、会食で6人、家庭内で11人、職場で11人がそれぞれ感染したとみられる。池袋を抱える東京都豊島区は、区内のホストクラブでクラスターが確認された場合、区として休業の協力要請をし、応じた場合は50万円の協力金を支給することを決めた。協力金について高野之夫区長が財政支援を都に求め、小池百合子知事も応じる方針を示した。
東京都の7日までの1週間の感染者数は計748人となり、人口10万人あたりでは5・3人となる。4月に緊急事態宣言が発出された時の目安の一つだった「5人程度」を超えた。
コロナ対策を担当する西村康稔経済再生相は、7日の記者会見で「感染者数だけで判断する以前の状況とは違うことを、ぜひご理解いただきたい」と述べ、直ちに宣言が必要な状況ではないとの認識を示した。西村氏は「警戒しなければいけない状況であることは間違いない」としつつ、感染者数の増加は積極的なPCR検査の結果であることや、経路不明者の割合を抑えられていることなどを理由に挙げた。
大阪府の感染者は12人で、うち9人は感染経路が分かっていない。広島市では、広島東署に勾留中の住所不定、無職の男の感染が判明した。男は今月、新幹線と捜査車両で東京から移送され、単独で留置されていたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル