全国の特殊詐欺事件、13人の顔写真をネットで公開 警察庁が3回目

 特殊詐欺事件の容疑者の早期検挙を狙い、警察庁は1日、各地の事件に関わったとみる13人の顔写真を一斉に公開した。一斉公開は3回目。

 警察庁公式サイトの「特殊詐欺被疑者の一斉公開捜査について」のページや、各警察のサイトに掲示した。被害者からキャッシュカードなどを受け取る「受け子」やカードで現金を引き出す「出し子」、それらの「回収役」らで、「指示役」も1人いる。

 顔写真はATMの防犯カメラなどで撮影されたもので、13人のうち4人は各地の警察から指名手配がかけられ、名前や年齢も公開されている。他の9人の身元は特定されていないが、各警察は容姿からいずれも成人とみているという。埼玉、千葉、神奈川、大阪、奈良、山口、福岡の7府県警が行方を追っている。

 13人の容疑は窃盗や詐欺、組織犯罪処罰法違反で、2020年~23年に発生した事件だという。

 21、22年の過去2回では計23人が公開され、その後に6人が検挙された。うち2人は公開を知って出頭。別の1人については情報提供があり、詐欺容疑で大阪府警に逮捕された。警察庁の担当者は「少しでも心当たりがあれば、ぜひ通報してほしい」と呼びかけている。(板倉大地)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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