お出かけやデートなど家族や友人との思い出が詰まった観覧車。かつて世界一の巨大さを誇ったものから人力で動くものまで、全国でバラエティーに富んだ観覧車がゴンドラを回している。最近では映画「すずめの戸締まり」で観覧車のシーンがあり、注目された。「観覧車物語」(平凡社)などの著書がある観覧車研究家の福井優子さん(75)のまとめでは、大人が乗れる観覧車は全国で142基(8日現在、休止中含む)になる。
福井さんによると、観覧車は博覧会とともに発展した。日本でも、1906(明治39)年に大阪で開かれた日露戦争の勝利を祝う博覧会で設置された観覧車が日本初のものとされ、その後も各地の博覧会場につくられ、70年の大阪万博、85年の筑波科学万博などでも披露された。
高度成長期には、各地のデパートの屋上に遊園地がつくられた。その目玉が観覧車で、ピーク時には全国に約200基あったと推測されるという。
娯楽の多様化などにより遊園…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル