運転に不安を抱える高齢者の事故を防ごうと、佐賀県基山町は7日、65歳以上の町民が運転免許証を自主返納できる窓口を町役場に設置した。県警によると、市町村の庁舎で自主返納できるのは全国で初めて。
自主返納を希望する町民は町外の鳥栖署(鳥栖市)や県運転免許センター(佐賀市)まで行く必要があった。高齢者が通いやすい場所でも手続きができるように、町は県警と協議を進めてきた。
窓口の受け付けは、水曜日を除く平日の午前8時半~正午。町職員が返納希望者から申請書類と委任状を受け取り、顔写真や免許証とともに代理人として鳥栖署に持参する。
町は、免許証の代わりに身分証明する運転経歴証明書の発行手数料1100円の全額補助も行う。
窓口開設の初日は町民5人が自主返納した。20年以上運転していないという岸泰世さん(71)は「ずっと返納を考えていた。役場に窓口があると交通の便も良くて助かる」。松田一也町長は「役場に来たついでに免許返納できる。高齢者の事故を減らし、安心安全な町づくりにつなげたい」と述べた。
(星野楽)
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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