萩生田光一文部科学相は17日、小中学生が対象の全国学力調査と全国体力調査を今年度は中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための緊急事態宣言の対象区域が全国に広がったことや、全国の約6割の小中学校が休校していることを理由に挙げ、「各学校で指導計画や行事計画を大幅に見直すことが必要で、新たな日程の設定が困難」と述べた。
全国での両調査の中止は東日本大震災のあった2011年以来、2回目。
全国学力調査は今月16日の予定だったが、萩生田氏が3月に見送りを発表。「できれば中止は避けたい」としていたが、全国の教育委員会などから中止を求める声も出ていた。小6と中3を対象に07年度から始まり、昨年度は計約212万人が参加。国語と算数・数学のほか、年度によっては理科や英語が加わる。
08年度に始まった全国体力調査は小5と中2が対象で、昨年度は計約201万人が参加。50メートル走、立ち幅跳びなど8項目の成績を点数化したり、運動習慣を調べたりする。(宮崎亮)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル