全方向開けた演説台は高さなく…安倍氏警護の隙、元SAT隊員が分析

 安倍晋三元首相(67)が奈良市で街頭演説中に銃で撃たれて殺害された事件から15日で1週間。襲撃はなぜ防げなかったのか。警察の警護警備のどこに問題があったのか。

 事件は8日午前11時半過ぎ、奈良市の近鉄大和西大寺(やまとさいだいじ)駅の北側で起きた。

 安倍氏は、路上のゼブラゾーンの四方をガードレールで囲まれたエリア内で高さ数十センチの演説台の上に立ち、参院選候補者の応援演説をしていた。ガードレール外側の道路では車や人が行き交い、聴衆はさらに外側の歩道上にいた。

 奈良県警は警護にあたった人数や態勢を明かしていない。現場にいた朝日新聞記者や聴衆が撮影した複数の画像・映像を見ると、ガードレール内には警視庁の警護員(SP)のほか、県警の警護担当者とみられる男性が少なくとも4人いたのが確認できる。周辺でも多数の警察官が警戒に当たっていたとみられる。

 こうした中、安倍氏から10メートル以上後方の歩道にいた山上徹也容疑者(41)は車道を歩いて移動し、背後数メートルまで接近。手製の銃を発射し、約3秒後に2発目を撃ったとされる。

 「安倍氏に360度どこから…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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