第70回全日本吹奏楽コンクール(全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)に福井県内から、鯖江市を中心に活動する「ソノーレ・ウィンドアンサンブル」が出場する。2年連続14回目。市民向けの音楽活動で腕を磨いた楽団が「常連」になったきっかけは、地元で開かれた世界体操だった。
今月1日夜、鯖江市文化センターをのぞくと、団員約70人が練習に励んでいた。20~40代が中心だが、今春高校を卒業した人から50代後半までいる。教育や医療など、普段は様々な仕事を持った人ばかりだ。
この日はコンクール曲ではなく、12月の「冬の音楽会」向けの映画音楽などを練習しているところだった。丁寧な音合わせは約3時間にわたった。
もちろん、コンクールには真剣に取り組む。「参加することで団員はレベルアップできる」と団長の奥田健雄さん(67)も認める。だが、2004年から毎年無料で開いている、この音楽会は、ソノーレを象徴する大切な活動だ。
ソノーレが設立されたのは1…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル