国が建設中の八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)で、試験貯水が1日に始まる見通しになった。3~4カ月で満水位の標高583メートルまで水をためる予定。半年間でダム本体の強度、基礎地盤とダム湖周辺の斜面の安全性などを確認し、異常がなければ来春以降、ダムとして使い始める予定だ。
国土交通省八ツ場ダム工事事務所が9月30日、水没5地区の住民にチラシを配布した。これまでは具体的な期日は明らかにしていなかった。気象条件や河川の流況で延期する場合もあるという。
ダム工事事務所によると、1日は午前9時にもダム本体中央下のゲートを閉じて吾妻川をせき止め、潜水士が潜ってゲートの密閉具合を確かめる。ダム上流域の天候などに左右されて時期は前後する可能性があるものの、1カ月弱で最低水位の標高536メートルまで水がたまり、水没前の姿を残す橋や道路などは水底に沈む見通しだという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル