公共工事の価格教えた見返りにゴルフ代など収賄容疑 福島県職員逮捕

 福島県発注の公共工事をめぐり、設計価格を教えた見返りに金品を受け取ったなどとして、県警は23日、県中農林事務所農村整備課主査の寺木領(おさむ)容疑者(44)=福島県会津若松市湊町=を収賄容疑で逮捕し、発表した。

 また、金品を贈ったとして会津坂下町の土木建築会社「マルト建設」の社長上野清範(きよのり)容疑者(45)=同町牛川=と同社の取締役棚木光弘容疑者(59)=会津若松市一箕町松長3丁目=を贈賄の疑いで逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、寺木容疑者は会津農林事務所農村整備課主査だった2020年3月から22年4月ごろまで、同事務所が発注する公共工事の設計金額を、上野、棚木両容疑者に知らせ、その見返りとして複数回にわたり、飲食や宿泊代、ゴルフ代など計約26万円相当を受け取った疑いがある。23日午後7時過ぎ、段ボールを持った県警捜査員十数人が寺木容疑者の現在の勤務先の県中農林事務所の家宅捜索に入った。

 捜査2課によると、寺木容疑者は当時、公共工事の設計や積算の担当をしていた。上野、棚木容疑者は寺木容疑者から得た情報を元に工事を落札していたといい、県警は上野、棚木両容疑者が寺木容疑者に働きかけて情報を得ていたとみて調べる。(滝口信之 斎藤徹 大月規義 福地慶太郎

容疑者、会津で長く勤務 県「深くおわびする」

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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