9日午後3時40分ごろ、秋田市仁別の太平山リゾート公園で、クマの捜索にあたっていた地元猟友会の70代男性がクマに襲われ、手や頭にけがをした。命に別条はないという。
太平山リゾート公園はJR秋田駅から北東に約10キロ離れた、山林に囲まれたエリア。市内では9日朝、雄物川河口付近の住宅街で男女4人がクマに襲われてけがをする事案があった。
秋田東署によると、公園内では同日正午前にクマの目撃情報が寄せられ、警察官が駆けつけて警戒。警察官が現場を離れた後、猟友会の2人が公園内の山林でクマを捜索していたところ、木に登っていた親子3頭のクマを発見し、男性がクマに向けて発砲したところ、木から下りてきた親グマに襲われたという。
3頭のうち、親グマと子グマ1頭はその場で射殺され、子グマ1頭が逃げたという。
公園を管理する太平山観光開発によると、現場は公園総合案内所の裏側の山。現場付近に栗の木があり、クマは栗を食べに来ていたとみられるという。
太平山リゾート公園はオートキャンプ場やグラウンド・ゴルフ場、屋内の温水プール施設などがあるアウトドア総合公園。施設の利用者以外にも、植物の散策に訪れたり、ウォーキングやランニングを楽しんだりする人も多い。
秋田県内ではこの日、各地でクマの目撃情報が相次いだほか、鹿角市内では東北自動車道でクマと普通乗用車が衝突。秋田との県境に近い岩手県雫石町では同日午後1時半ごろ、上りの秋田新幹線こまちとクマが衝突する事案もあった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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