長崎県教育委員会は5日、2021年度の公立高校と県立中学校の募集定員を発表した。公立高の全日制定員は前年度と同じ計8920人で、定時制と通信制も増減はない。21年度から公立高入試の推薦を廃止し、新たに前期・後期選抜を設けるため、全ての受験生は希望すれば志望校を2度受験できるようになった。
新制度は全日制と定時制昼間部で導入される。推薦から代わって行われる前期選抜は、各校が学力検査や面接、プレゼンテーションなどの試験内容を決め、受験生の学ぶ意欲や多様な能力を評価。中学校長の推薦が不要となるため、全員に受験機会があるという。後期選抜は、従来の一般入学者選抜に相当する。
募集定員は、各高校がそれぞれ全体の5~50%の範囲で前期分を定める。長崎東や長崎西普通科は前期を15%に抑えたが、国見や波佐見などでは全体の半分を募る。県教委によると、20年度入試の全日制の推薦定員は全体の24%だったが、21年度の前期定員は35%に増え、生徒の受験機会が広がるとしている。
公立高の学科・コースの変更はない。離島留学枠として壱岐、五島、五島南の3校が各20人程度、奈留が10人程度の定員を設けている。県立中3校の定員も前年度と変わらない。
(野村大輔)
西日本新聞
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