共通テスト国語 「実用的な文章」は4年連続で出題なし

 13日にあった大学入学共通テストの国語では、今年も「実用的な文章」を読み解いて答える問題は出されなかった。導入前の試行調査などで連続して出題され注目されていたが、初回の21年から一度も出題されていない。

 実用的な文章とは、従来の試験でおなじみの評論や小説ではなく、契約書や学校新聞、生徒会規約といった実生活に関わりが深い文章や資料を指す。

 共通テストの国語をめぐっては、導入前にモデル問題例が2回公表され、試行調査も2回行われた。その全てで、複数の実用的な文章を読んで答える問題が盛り込まれていた。

 今の2年生から始まった高校の新学習指導要領では、論理的、実用的な文章を扱う「論理国語」と、文学的な文章を扱う「文学国語」という選択科目ができた。共通テストで実用的な文章の出題が続けば、「論理国語」を採用する学校が多くなる可能性があるとみられていた。

 だが、昨年まで3回の共通テストでは実用的な文章は出題されず、今回の動向が注目されていた。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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