真常法彦
兵庫県西宮市長選が27日投開票され、無所属現職の石井登志郎氏(50)が、元県議で無所属新顔の吉岡政和氏(47)、元県議で日本維新の会新顔の増山誠氏(43)を破り再選を果たした。維新は、大阪府外の首長選で公認候補の初勝利をめざしたが、及ばなかった。投票率は41・28%(前回37・52%)。
石井氏は西宮市内の事務所で「西宮市民のために、負けられない選挙戦だった。維新が大阪でされてきたことは評価すべき点もあったのだろう。だが、党勢拡大のために首長選に臨むのは間違いだ。大阪でうまくいったことが、西宮にもってきてどうなるのか。政党としてはたいへん乱暴だったと思う」と述べた。
元民主党衆院議員の石井氏は、4年前の市長選と同じく政党の推薦・支持を受けない方針で臨んだが、維新の党勢拡大に危機感を持つ各党が独自に支援した。
自民が支持を出し、立憲民主も支援。共産は独自候補擁立を見送って自主投票にし、公明も自主投票とした。幅広い支援を受けた石井氏は1期目の実績を訴えて手堅く支持を固めた。
昨年の衆院選で兵庫県内の議席を大きく伸ばした維新は、県内の市長選ではこれで4連敗となった。
選挙期間中に代表の松井一郎・大阪市長や副代表の吉村洋文・大阪府知事が応援に駆けつけるなど、党をあげて選挙戦に臨んだが、届かなかった。(真常法彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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