高木智也
部下を大声で叱責(しっせき)するパワハラ行為を日常的に繰り返したとして、兵庫県警は7日、警察署長の男性警視(59)を同日付で本部長注意処分にしたと発表した。被害に遭った署員は10人ほどに上るという。
県警は詳しい所属を明らかにしていないが、関係者によると尼崎北署長だという。
監察官室によると、署長は今年3月、署に着任。5月上旬~11月中旬、一般の来署者からも見える場所で、男性署員らに「なんでわからへんねん」「ちゃんと把握しとけ」「やれゆうたらやらんかい」などと大声で叱責を繰り返した。
県警は、署員を萎縮させ、職場環境を悪化させるパワハラ行為と認定した。11月に内部から県警に情報提供があり発覚したという。
署長はもともと地声が大きいといい、パワハラ行為について「自分の意に沿わない時に声が(さらに)大きくなった。周りにそう思われていたのなら申し訳ない」と話しているという。
県警は今月14日付で尼崎北署長を警務部付に異動させる人事を発令した。石田充・首席監察官は「幹部職員がこのような事案を発生させたことは誠に遺憾。指導を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。
県警では9月、捜査3課次席(当時)の50代男性警視が部下に対して日常的に暴言を吐いたり、平手で頭部を殴打したりしたとして処分を受けており、幹部クラスのパワハラ処分が相次いでいる。(高木智也)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル