香川県警は13日、事件の容疑者名や被害者名を記した内部文書2枚が、誤って警察官募集の新聞折り込みチラシに交じり、配達されていたと発表した。文書はA4判で、1枚は見つかっていない。
県警によると、文書には高松東署が逮捕した容疑者1人の罪名が書かれていた。被害を受けた5法人の名前もあった。署員が3月13日、統計資料を作るために文書を印刷した際に、プリンターの取り出し口に出ていた警察官募集用のチラシと混入。チラシを印刷した別の署員は、気づかないまま新聞配達業者に渡した。文書を印刷した署員がプリンターに取りに行った時にはすでにチラシとともに回収され、印刷に失敗したと思い込んでいたという。
文書2枚は18日、高松市内の約2400世帯に配布された折り込みチラシに紛れて配られた。文書が届いた人の知人が19日に県警本部に持参して発覚した。県警は容疑者らに謝罪し、未発見の1枚を見つけたら連絡してほしいと呼びかけている。
情報管理課の三浦省二課長は「現時点で捜査への影響はない。今後は、印刷物を外部に渡すときは必ず確認させる」とコメント。発表がこの時期になった理由は、「内部調査に時間がかかった」と説明した。(長妻昭明)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル