新型コロナウイルス対策をしながら観客が競技会場にスムーズに入れるよう、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの大会組織委員会は21日、東京ビッグサイト(東京都江東区)でセキュリティーチェックの実証実験をした。体に貼って発熱の有無が分かる「検温シール」を試すなどし、1時間あたりの入場者数を検証した。
「プリーズ、マスク」。仮設の手荷物検査場前では、来場者に扮した組織委職員が1・5メートル間隔でソーシャルディスタンスをとって列に並び、警備員がマスクをしていない人には着用を促した。全員に持ち物検査やペットボトルの試飲を依頼した。
コロナ対策に重点を置いた実験は21日までの計3日間あり、民間警備会社8社の社員を含む175人が参加した。英国の医療機関で導入されている検温シールやサーモグラフィーによる検温を試したほか、人と人の距離を変えるなど44通りの入場方法を試した。今後、暑さ対策も考慮して検温手法などを絞り込む。
大会期間中は1万人超が警備にあたる。指導者の立場でもある警備会社員の丹野こずえさん(34)は「大会初日から高いレベルで検査できるよう、会社に帰って訓練したい」と話した。(斉藤佑介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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