再び線状降水帯発生 今後の状況は?気象予報士解説(テレビ朝日系(ANN))

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 気象庁は6日午後に佐賀県、長崎県、福岡県に大雨特別警報を出しました。現在の大雨の状況と今後の見通しについて、気象予報士・今村涼子さんの解説です。  九州北部に大雨特別警報が出されましたが、その原因の一つが今、また線状降水帯が発生しているためです。九州北部に強い部分が見られますが、これが横長に伸びてきています。こうなると同じ場所に雨雲が流れ込んでくるので、激しい雨が何時間も続いて集中豪雨という形になってくるわけです。実際にデータとしても佐賀と長崎県内には1時間に110ミリという記録的短時間大雨情報がすでに出されているような状況です。
 この影響で今、激変しているのが川の状況です。川の洪水危険度の状況ですが、福岡県の彦山川で氾濫が発生したという情報が入ってきました。山国川でも氾濫危険水域を超えてきていて、一級河川など大きな川でもどんどん増えてきている状況です。さらに、毛細血管のように見える支流、小さい川の濃い紫の所ですでに氾濫が発生していてもおかしくない状況になっています。福岡や大分の山沿いや長崎、佐賀県内の山沿いでもすでに氾濫が発生していてもおかしくない状況です。ここへさらに、これからまた新たに線状降水帯のような集中豪雨をもたらす危険な雨雲が掛かってくる危険性があります。線状降水帯ですが、梅雨前線が動かない時に発生しやすいです。過去に何度も起きていて、6日と7日の梅雨前線ですが、ほとんど変わりません。日本海上から東日本や東北にかけて走っているような状況です。こうなると暖かく湿った空気が向きを変えにくく、同じ場所に入り続けて線状降水帯を生みやすくなります。
 今後警戒する地域は今、線状降水帯ができている九州北部。この後も活発な雨雲が掛かり続け、激しい雨が降り続いて大きな川が決壊という恐れもあるので川の近くにお住まい人は周りの状況を確認してからなるべく安全な場所に避難をして下さい。
 もう一つ危ない所が中国地方です。6日午後9時の予想で細長く線上になっていて、これが線状降水帯になる恐れが山口や広島、岡山県内にかけて予想されています。激しい雨が降り続いて一気に状況が急変することが考えられます。7日朝にかけても断続的に活発な雨雲が掛かります。7日朝から日中以降になると再び熊本県内にも活発な雨雲が出てきます。また、細長く線状降水帯になり得るような形。芦北町などにもまた、線状降水帯などが発生するような可能性が見えてきています。今、斜面などで崩れないで何とか耐えているような所でもこの雨がきっかけとなって大規模な土砂崩れが考えられるので厳重な警戒をお願い致します。この状況が7日昼すぎから夕方ごろにかけて続きます。7日日中、警戒を最高レベルに強めていかないといけない状況です。
 さらに九州・中国地方以外でも。この後、6日夜は東日本などを見ていくと、東海や北陸などにも活発な雨雲が予想されています。7日朝にかけて山沿いを中心に雨雲が掛かり続けるような状況です。東日本でも夜中の暗いうちに状況が急変するということが起こり得るで油断しないで頂きたいと思います。幸い今、日没が遅い時期で、あと2時間くらいは明るいです。自分のいる場所に不安を感じる人は、とにかく安全な場所へ避難するよう心掛けて頂きたいと思います。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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