岸田文雄首相が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体トップと自民党本部で面会していたと関係者が証言した。朝日新聞は繰り返し首相側に事実関係などをたずねたが、否定も肯定もしないまま明確な説明がない。友好団体トップとはどのような人物なのか。首相は党所属議員に教団側との関係性について点検と説明を求めてきたにもかかわらず、面会の経緯や詳細をなぜ明らかにしないのか。(編集委員・沢伸也、高島曜介、笹山大志)
関係者によると、2019年10月に当時政調会長だった岸田氏と自民党本部で面談したのはニュート・ギングリッチ元米下院議長。教団の友好団体「天宙平和連合(UPF)」と関係が深いとされ、UPFジャパン議長の梶栗正義氏も同席したという。
UPFのホームページによると、UPFは05年、教団創始者の文鮮明(ムンソンミョン)氏と妻で教団総裁の韓鶴子(ハンハクチャ)氏が創設。「強固な家庭基盤を通じた平和への貢献」などを掲げ、日本を含めて約150カ国に支部があるという。韓国や米国などで、宗教者や政治家らを招いたイベントの様子が紹介されている。
21年9月に韓国で開かれたUPF主催のイベントには、安倍晋三元首相がビデオメッセージを寄せていた。過去には、トランプ前米大統領がビデオメッセージを寄せたり、ブラジルの元大統領やインドの元首相ら各国の要人が演説したりしている。
そんなUPFの日本支部のトップが梶栗氏だ。梶栗氏は政治団体「国際勝共連合」や関連団体「世界平和連合」の会長も兼務している。この2団体も文鮮明・韓鶴子夫妻が創設した。
梶栗氏の父の故・玄太郎氏は…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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