アートに特化した様々な形態の本を販売するアジア最大規模のイベント「東京アートブックフェア 2019」(TABF)が東京都現代美術館(東京都江東区)で開かれている。15日まで。
TABFは、2009年に始まり今回10回目。日本をはじめ、インド、トルコ、アメリカ、ボリビアなど約30カ国から300組近くの出版社やギャラリー、作家が出展している。
奥行き140メートルのエントランスホールに入ると、100以上のブースが、市場のように並ぶ。出品された本は著名な出版社による写真集から、個人でイラストや写真、文章などを編集した小冊子「ZINE(ジン)」など様々。紙だけでなく、糸や布で手芸品のように装丁した本も並ぶ。
TABFディレクターの中島佑介さんは「指で紙質を感じ、ページをめくる3次元的な体験も楽しめる。様々なアートに興味をもって美術館に行く人や作品を買う人が増えてほしい」と話す。
数年おきに来場しているデザイナーの宿谷一郎さん(45)は「偶然の出会いがあり、小さいレコード屋でジャケ買いする感覚に似ている」と話す。
14日、15日とも午前11時から午後7時までで、入場無料。詳しくは公式サイト(https://tokyoartbookfair.com)。(伊藤進之介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル