松島研人
還付金詐欺に関わったとして、愛知県警は28日、同県あま市上萱津、会社員村上大吾容疑者(33)と名古屋市西区栄生2丁目、塗装業渡辺嘉久容疑者(54)を電子計算機使用詐欺などの疑いで逮捕し、発表した。県警は2人が現金の引き出し役を勧誘する「リクルーター」だったとみている。
刑事特別捜査隊によると、2人は他の人物と共謀し、昨年10月25日、川崎市の団体職員の男性(73)宅に区役所職員を装って電話をかけ、「医療費の還付金がある」「ATMで手続きができる。方法は電話で指示する」などとうそを言い、金融機関で現金約47万円を振り込ませた疑いがある。県警は2人の認否を明らかにしていない。
直後に相模原市内のATMでこの約47万円を引き出したとして、「出し子」とみられる男2人が窃盗容疑などで逮捕された。押収品の解析などから、2人が村上容疑者らから勧誘され還付金詐欺グループに加わった疑いが浮上したという。
県警によると、昨年1年間に全国の警察が把握した特殊詐欺の被害件数は1万4461件。うち還付金詐欺は4001件で約3割を占め、増加が目立つ。(松島研人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル