新型コロナウイルス緊急事態宣言の対象となった大阪府の吉村洋文知事は9日、大手の出前代行業者に依頼して出前を頼んだ府民に、ポイントを還元する仕組みを来週にも始める方針を明らかにした。外出を控えてもらうとともに、外食産業の支援にもつなげるという。
吉村知事によると、対象の出前代行業者は飲食宅配代行サービスの「ウーバーイーツ(Uber Eats)」や飲食宅配サービスを展開する「出前館」などを想定。9日から13日まで公募し、府が選んだ業者を通じて出前を注文すると、ポイント還元の対象となる。
電子決済で1千円以上の出前を注文をすると、ポイント還元は500円分となる。そのポイントは次の出前で同額値引きされ、お得に買い物ができるという。また、府内の飲食店も出前が増えることで売り上げの増加が期待できるという。緊急事態宣言の期間となる5月6日までを想定する。
還元ポイントの費用は府と業者で折半して負担する計画で、府は1億5千万円の補正予算を計上する。吉村知事は9日、記者団に「外出自粛をされている方をサポートするとともに、外食産業の支援にもなる」と話した。(多鹿ちなみ)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル