東京都新宿区の劇場「新宿シアターモリエール」で起きた新型コロナウイルスの集団感染で、公演を主催したライズコミュニケーションは27日、ホームページに経緯の報告書を公表した。集団感染の原因は特定されていないが、出待ちした観客が出演者に近づいた例があったことを認めた。
報告書などによると、舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」は6月30日から7月5日まで計12公演をした。24日までに計75人(出演者18人、スタッフ9人、公演関係者8人、観客40人)が陽性と確認された。観客延べ887人は全員が濃厚接触者とされている。
「個別の感染者が本公演内で感染したかは不明」とする一方、夜の終演後、スタッフが禁じたにもかかわらず会場外で出演者に近づいた観客が数人いたことが、全日程終了後に判明したという。「スタッフの目の届かない所でのファンへの対応は、極めて困難」だったと説明している。
また、新宿シアターモリエールは27日、新型コロナウイルスのワクチンが発表されるまで、無観客公演か稽古場としての貸し出しに限定する、とホームページで明らかにした。「さらなる安全対策の強化をはかるため」としている。(井上秀樹)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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