日本最古の歴史書で、数々の神話を収める古事記の世界を取り上げた「神話落語」を創作した桂文枝さん(75)が23日、古事記とゆかりの深い島根県出雲市の出雲大社で、奉納公演を行った。
神話落語のタイトルは「はじまりは高天原-スサノオノミコトとクサナギノツルギ」。古事記に登場する出雲神話を題材に、高天原を追放された須佐之男命が、1つの胴体に8つの頭を持つ大蛇「ヤマタノオロチ」を退治し、草薙の剣を手にする話を軸としたもの。
文枝さんはユーモアを交えた軽妙な語り口で観客の心をつかみ、神楽で場面を盛り上げる演出も迫力満点。出雲市の保育士、大可仁美さん(41)は「地元では誰でも知っている伝説も全く別の話になっていて楽しかった。落語なら若い世代にも(神話は)きっと浸透するはず」と話していた。
「忘れられつつある神話を次世代に」と、全国の神職有志らでつくる「永職会」の要望を受けて創作した文枝さん。神話の舞台である出雲では初めてとなる公演に「アレンジも加えて楽しんでもらった。上方らしい神話落語になったのでは」と感慨深げだった。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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