函館の旧ロシア領事館、ホテルに改修開始 2025年春の開業めざす

阿部浩明

 人気漫画「ゴールデンカムイ」にも登場する北海道函館市の旧ロシア領事館が、ホテルやレストランに生まれ変わる。今月から改修工事が始まり、2025年3月のオープンをめざす。

 函館山のふもとに立つ旧領事館は、大火による焼失を経て1908(明治41)年に再建。閉館後は青少年宿泊研修施設として活用されてきたが、老朽化が進み非公開となっていた。

 改修を手がけるのは、函館市から購入した名古屋市の自動車部品販売会社「ソヴリン」。れんが造りの本館のほかに別棟を増築し、計6室の宿泊室を設ける。レストランやカフェではロシア料理も提供し、日ロ交流の歴史を伝える写真や資料などを展示するという。

 また、旧領事館の近くでは、保存修理のため外観が覆われていた国の重要文化財、函館ハリストス正教会がこのほど、1年3カ月ぶりに姿を現した。初代ロシア領事館の付属として建てられた日本初のロシア正教会聖堂で、待ちわびた観光客らが、盛んに写真に収めていた。(阿部浩明)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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