新型コロナの感染拡大が収まらない中、東京マラソン(東京マラソン財団主催)が6日、開催された。一般ランナーの参加は3年ぶり。出走権利のある2万5千人のうち1万9188人が参加した。参加者全員がPCR検査で陰性を確認し、3回に分けてスタートし、大規模な市民マラソンで「ウィズコロナ」が可能か試金石の大会となった。
スタート地点の都庁前では午前7時のゲート開門に合わせ、ランナーが次々と集まり始めた。参加者は大会10日前から発熱の有無など体調を専用アプリで報告し、PCR検査の検体を事前に提出して陰性であることが参加条件とされた。東京都品川区の会社員男性(49)は「感染の不安はゼロではないが、ここには陰性の人しかいないはず」。走る際はマスク着用義務はないが、「身を守るために着けて走る」と話した。
沿道での応援は自粛を要請されたが、繁華街では人だかりができた。応援の自粛を求めるプラカードを持っていたボランティアの宮川千春さん(47)は「やっぱりカードだけでは防ぎきれないのかも」。ただ、大声を出す人は少なかった。10キロ地点の御徒町付近では、江東区の自営業の女性(50)が手をたたいて夫を応援していた。「本当は少し寂しい。やっぱり大きな声の方が気持ちが届くと思うから」。声援の代わりに横断幕やうちわなどの応援グッズを使う人も多く見られた。
走り終えたランナーはどう感…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル