新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの寺社が初詣の「分散参拝」を呼びかけている。その一つで、例年は正月三が日の人出が約230万人と国内屈指の熱田神宮(名古屋市)の年越しは、今年どんな様子だったのか。
年越しの瞬間、一時的に「密」
「拝殿前、大変混み合っております」
「マスクは外さず、着用したままお待ちください」
大みそか深夜の本宮付近、年が明ける瞬間を待ちわびる参拝者に、そんなアナウンスが繰り返し流れた。
午後11時ごろは待機者がまばらだったが、11時半を過ぎた頃から若者を中心に続々と人が増え、やがて「密」状態に。
「さんっ、に、いちっ……」
年明けの瞬間は、どこからともなく一斉カウントダウンが始まり、周辺はお祝いムードで騒がしくなった。
熱田神宮では、混雑を避けるため様々な対策をとった。
境内に例年約200はあった露店をなくし、参道の幅を広く確保した上で一方通行に。分散参拝を呼びかけ、正月の縁起物は12月初旬から授与を始めた。
新型コロナの感染拡大を受け、全国的に「静かな年末年始を」と叫ばれ、愛知県では分散参拝のほか、「不要不急の行動自粛」なども呼びかけられている。
混雑は例年ほどではないようだ。0時すぎに境内にいた参拝者に聞いてみた。
「分散? そう言われているんですか?」(愛知県在住・4人組の19歳女性)。
名古屋市内から友人と来た女性…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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