分科会「7月下旬がピーク」“ワクチン”誰が優先?(テレビ朝日系(ANN))

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東京都は21日、新たに258人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。重症者は3人減って33人となりましたが、2人が亡くなっています。 21日に行われた新型コロナウイルス対策の政府の分科会では、感染状況について、最新の分析結果が報告されました。
東北大学大学院・押谷仁教授:「流行曲線を見ると、現在のところ7月27日~29日くらいにピークがあるように見える。下降傾向にあると考えても必ずしも間違いではない」
ただ、お盆の移動で感染が拡大している恐れもあり、本当のピークかどうかは慎重に見極める必要があるといいます。
東北大学大学院・押谷仁教授:「疫学的にピークを迎えたかどうかということと、医療とか自治体とか保健所への負荷は全く別物。重症化される方は、タイムラグがあって重症化する」
現場では、ピークを過ぎたという実感はないといいます。
東京都北区保健所の前田秀雄所長:「ピーク過ぎた感覚というのは、ある程度過ぎてからでないと、なかなか、そういう感覚を現場で持てるということはない。住民の方の行動が緩んでいくと、再度、上昇する懸念もあるので、保健所側も引き続き対策を現状のままで推進していきたい」 政府の分科会では、ワクチンについても議論されました。優先的に接種できるのは、重症化する可能性が高い高齢者や基礎疾患がある人、そして、新型コロナの診療を行う医療従事者とする方針です。ところが、分科会の尾身会長は、安全性と有効性の両面で理想的なワクチンが開発される保証はないとしました。
“新型コロナ対策”分科会・尾身会長:「“感染予防”“重症化”“感染伝播の防止”という効果が、全部あるかわからない」 政府はアメリカやイギリスの製薬会社が開発に成功した場合、それぞれから1億2000万回分の供給を受けることで、すでに合意しています。その一部は、来年初頭から日本に供給される予定です。ただ、国立感染症研究所の松山州徳氏は、ワクチンを接種しても、再び感染する可能性が高いと訴えます。
国立感染症研究所の松山州徳氏:「それぞれ副反応の懸念があるもので、安心して進めていいものではなく、よく監視してないといけない」
西村経済再生担当大臣は、ワクチンへの過剰な期待を避けるため、インフルエンザを引き合いに出しました。
西村経済再生担当大臣:「かなりの人が毎年ワクチンを接種され、重症化を防いでいるという現実がある。ワクチン打ったのにかかったからといって、文句を言ったりすることなく、そういうワクチンだということで、みんな理解して、これはこれで安心にもつながっている」
政府は来月にも、ワクチンの接種計画を決定します。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2020

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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