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新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が15日、現在の感染状況について、急きょ記者会見を行い、増加傾向の要因として「人々の活動が活発化している。クラスター発生の場面が多様化している」と指摘しました。現状をどう見たらいいのでしょうか。感染制御が専門の順天堂大学・堀賢教授に聞きます。 ※東京都の15日の新規感染者数は284人でした。1週間の平均で見てみますと、前の週の161.6人からきのうまでの一週間で181.0人と増えています。この状況をどう見ますか。
もともと9月の中旬には、減少から増加に転じているなかで、4連休があった。その2週間後が10月10日あたりですから、ちょっと増えてきている。予想していたとおりに感染者数が増加しています。この他、『GoToトラベル』などで、患者数が増えてくるだろうと思います。減少する要素は見られません。1人が何人に感染させるかという数値“実効再生産数”を見ます。『1』を超えると、感染が拡大傾向になるといわれていますが、関東圏、関西圏、北海道、沖縄県では『1』を上回っているので、影響が出てきています。 ※クラスター発生について
この感染症の特徴として、発病しても気づかない人が約3割いること。発病の2日前からウイルスを排出し始めるので、体調が崩れてから隔離しても間に合わないことから、クラスターを予見して、対策して予防するということは非常に難しいです。クラスターは、気を付けていても起きてしまう。気の緩みだと言う人もいますが、起こるべくして起こるという性質です。 ※増加要因と減少要因のバランスは維持できるか
皆さん、どういう場所に行くと危ないのかがわかってきていますので、賢く経済活動を再開していくと、破綻しないと思います。バランスを維持するために、マスクをしたり、3密を避けるなど、基本的なことを個人のレベルで守ることが大事だと思います。また、重症者による病床のひっ迫をきたさないこと。重症者の数をモニタリングしながら、増やさないように、経済活動を行っていくことが大事です。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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