切っても切れない選挙とうどん 有権者に振る舞うと公選法違反の恐れ

 香川県議選が告示された3月31日のお昼時。ある候補者の選挙事務所を訪ねると、顔写真入りのビラが並べられた部屋の奥から「シャッ、シャッ」と不釣り合いな音が聞こえてきた。

 のぞいてみると小さな台所があり、コンロに熱湯と黄金色のだしの入った鍋が載せられていた。音の正体は、スタッフがゆで上がったうどんを手際よく湯切りする調理音だった。まもなく、遊説先から戻ってきた選挙カーのスタッフらが麺を勢いよくすすった。

 同じ日、別の候補者の事務所でも、同様の光景を目にした。調理を担当していた女性に聞くと、「理由は分からないけど、選挙といえば昔からうどんなのよ」。麺をすすっていた高齢男性は「もし選挙の時にうどんがなかったら、どうしたのと言われるくらい当たり前」。うどん県とアピールする香川県では、選挙でもうどんは切っても切れない存在なのだという。

 本当にそうなのか。2019…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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